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話題の「ミニマリスト流」仕事術とは?

モノを減らすということが仕事に与える影響

「ミニマリスト」とは、東日本大震災後から急激に有名になった「モノを持たない」というライフスタイルを実行する人のことです。

私たちは普段生活をしていくとき、食べ物や着ていく服のような必要なものだけでなく、時にまったく使用する機会の内容な不要な品物も貯めこんでしまっていたりするものです。

「タンスの肥やし」ではありませんが、お店で見かけた時には欲しくてたまらなかったような品物も、家に持ち帰ってみたら一度も袖を通すことなくシーズンが終わってしまったというようなことを経験したことがある人は多いのではないかと思います。

年末の大掃除の時などに自室やオフィスの机周りを調べてみたら不要なものがたくさん出てきたなんていうこともあるでしょう。

ミニマリストとはそうした本来自分にとって不必要な品物を極力排除して、自分の身の回りに必要な品物だけで質素に暮らして行こうということが基本的な思想になっています。

仕事においてもこれと同じ考え方を使うことができ、ほとんど使用しない資料やメモ、OA機器、文房具などを排除してしまい、仕事環境では今している仕事以外のものが目に入らないようにしていきます。

普段から「忙しい」「時間がない」「手が回らない」と感じている人ほどこうした「モノを持たない」スタイルの仕事方法を試してみてもらいたいところです。

すべきことを明確にするための方法

ミニマリスト流仕事術の最も大きなメリットは、今現在自分がすべきこと、近い将来にしなくてはならなくなることを明確にすることができるということです。

普段から「忙しすぎて思うように仕事ができない」という人も、実際にしている仕事をよくよく洗い出してみると「資料探し」や「伝達連絡」「確認・チェック」といった雑然とした仕事ばかりに時間を取られているということがよくあります。

何か仕事をしていたら別の用件が入った、なのでメモを書きかけにしてその新しい用件に着手した。
それが3回くらい重なったあとでふと「そういえば最初の用件がまだだった」と気がついてあわてて書きかけのメモを探したり、どこまで仕事をしていたかということを確認するといったことが繰り返されると、いつしか仕事をするための仕事ばかりが溢れていくということになります。

シンプルなミニマリスト流の仕事をするためには、まず余計な資料やメモはおかないようにし、今するべきことだけに集中して終わらせるようにしていきます。

「今の仕事ではそんな悠長なことはできない」という反論がよくありますが、どんな仕事でもシンプルに身の回りのものをまとめるということから始めれば、自然と今するべきことは何なのかという可視化ができるようになります。

まずは積み重なった資料の山をなくすことから始めて、机の前には極力モノを置かないようにしてみましょう。

時間の使い方もすっきりさせる

時間の使い方もモノと同じく片付けをすることができます。

身の回りのモノを片づける習慣をつけると、自然と一つの仕事をしているときに目に入るものの種類も少なくなるので、一つの作業をするときの集中力も高まります。

その結果、何かをしながらで行うよりも一つ一つの作業の密度が高まり時間を短縮させることができます。

時間はメモや機械のように物理的に整理をすることができないものではありますが、こうした身の回りのモノを少なく抑えるようにしていくことで、自然と時間もキレイにひとまとめにしていくことが可能になると言えます。