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痩せてる貴方にもあるかも!生活習慣病の元にもなる「第3の脂肪」って?

迫る第3の脂肪の恐怖

「第3の脂肪」とは、ここ近年テレビなどの健康番組で取り上げられることが増えてきた新しい健康問題です。

これまで人の体を構築する体内脂肪の種類は、皮下脂肪と異所性脂肪という二つがあるということがわかっています。

皮下脂肪とは腕や足、お腹や背中など全身の皮膚のすぐ下についている脂肪のことであり、異所性脂肪とはそうした皮膚の真下以外のところにつくもの全般を言います。

異所性脂肪はこれまで「内臓脂肪」と言われてきましたが、ここ最近になりこの内臓脂肪のほかに「第3の脂肪」とされる志望が異所性脂肪には存在していることがわかりました。

第3の脂肪とは、心臓、肝臓、筋肉などそれまでわかってきた内臓脂肪と異なる場所につくものであり、現在までのところ全身の14か所で確認をされています。

なぜ急に第3の脂肪が注目されるようになったかというと、それまでは脂肪が蓄積しないと思われてきたところにも入り込むという性質があるためです。

皮下脂肪や内臓脂肪はダイエットをすることで減らし、見た目をスリムにすることができるのですが、この第3の脂肪は体系が痩せている人であっても大量に体内に含有しているという危険があります。

肥満体質よりもむしろ瘦せ型の人こそ注意

これまで脂肪の蓄積による健康への悪影響は、肥満体質のみの人にだけされてきたものでした。

しかしこの第3の脂肪は肥満体質の人よりもむしろ痩せ型の人に多く蓄積されやすいという特徴を持っており、自分は痩せているから無関係と思い込んでいたら突然に心筋梗塞や糖尿病のような怖い病気予備軍になっていたなんていうこともあります。

なぜ痩せ型の人の方が危険であるかというと、いわゆる「太りやすい人」というのは消費エネルギーよりも摂取エネルギーが多くなるとそれが脂肪となり皮下脂肪として蓄積されやすいことから起こります。

食べてもなかなか太れない人というのはこの皮下脂肪への蓄積がされにくいため、見た目にはあまり脂肪の蓄積を認めることができません。

ですが皮下脂肪にならなかった脂肪は少しずつ体内の内臓脂肪や第3の脂肪になっていってしまうので、より健康のリスクは高くなっていってしまうのです。

つまり第3の脂肪は痩せ型の人の方がより蓄積されやすいということになります。

最もよい予防方法は運動

ただ誤解してはいけないのが、皮下脂肪も第3の脂肪の脂肪もいずれも病気になるリスクは高いことには変わりがないということです。

すでに肥満であると診断されている人はもちろんのこと、見た目は痩せていてもきちんと定期的に検査を受け第3の脂肪の量を測って予防対策をしていく必要があります。

皮下脂肪も異所性脂肪も、いずれも解消のために最も効果があるとされているのが「運動」です。

運動は皮下脂肪にも異所性脂肪にもどちらにも高い効果を発揮するもので、定期的に行うことで健康維持に大変役立ちます。