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考え方をリセットして残業をカット!「デッドライン仕事術」に迫る

「トリンプ」社長が編み出した究極のメソッド

女性ならば「トリンプ」という下着メーカーの名前を一度は耳にしたことがあるのではないかと思います。

この有名下着メーカー「トリンプ」の元社長である吉越浩一郎氏が現役時代に編み出したのが「デッドライン仕事術」という方法です。

この「デッドライン仕事術」は当時からコンサルティング業界ではかなり有名だったのですが、それがここ近年の企業のIT化に対応した「クラウド版 デッドライン仕事術」としてよみがえりました。

吉越元社長とともに考えたのがブロガーの立花岳志氏で、2014年に同名のタイトルで書籍を上梓しています。

「デッドライン仕事術」の基本的な考えは、滅私奉公のようにとにかく時間をかけて仕事に尽くすのではなく、きちんと締め切りを意識した仕事をするということです。

これはともすると「終わるまで家に帰れない」という日本特有の長時間労働への根本的な解決策につながるヒントになるものとして広く業界から注目を受けています。

仕事をするときには必ず締め切りという終わりを意識することにより、そこから逆算して仕事の段取りをつくる。

それがこの「デッドライン仕事術」の考え方です。

クラウド版として行う「デッドライン仕事術」とは

新たに生まれ変わったクラウド版のデッドライン仕事術では、仕事を進めていく上で便利なIT機器やクラウドツールを積極的に利用することを推奨しています。

大勢のチームで行う仕事場などでは特に全体の進捗状況を把握することが難しく、納期まで余裕があると思っていたらいつの間にかもう間近で連日徹夜なんていう経験をしている会社もあります。

仕事をしていくときにはその業務そのもの以上に進捗状況や担当する人員の管理の方が重要になるということがよくあります。

それを可視化することができるかどうかということが今後の業務運営の大きなカギになってきます。

クラウド版デッドライン仕事術で推奨しているのがEvernoteというアプリケーションの機能を使うというもので、「リマインダー」という覚書的に使用できるToDoリストを使用して関係するスタッフ全員が進捗を把握していきます。

Evernoteのリマインダーではメッセージやリストだけでなくファイルも送信することができるので、どのような業務であっても正確に伝達をしていくことができます。

もちろん必ずこのアプリを使用しなければいけないというわけではないのですが、業務の共有方法がわからないというときにはまずは手軽に利用可能なこうしたツールを試してみるとよいでしょう。

成功するまであきらめないこと

デッドライン仕事術の作者である提唱者である吉越さんは、こうしたツールをうまく使うためにはまずあきらめずに取り組むことが大切であると説いています。

つまり今の日本の企業内においては残業をすることを前提にした業務管理がされていることが多く、それがいつのまにか「時間内にきっちり仕事を仕上げること」という意識を低下させているといいます。

「どうせ残業しなきゃおわらない」とあきらめるのではなく、ツールを使いスタッフと連携しながら絶対に終わらせてみせるという取り組みをしていくことでこのデッドライン仕事術は完成するのです。