デザイン決め

世界の裏側からでもお絵かき可能!?お絵描きロボット「iBoardbot」

ついにメモもデジタル化の時代

オフィスではかなりの部分でペーパレス化が進んでいますが、細かいメモやホワイトボードの文字など手書きで説明をする必要がある自由な書式のものについてはなかなかスマホやタブレットだけでは使い勝手が悪い部分がありました。

ペーパーレス化の最大のメリットは、保存するデータをテキスト形式や画像ファイルとして単一的な形にして残すことができるということです。

しかしホワイトボードや黒板の文字、メモ書きやアイディアラフといったものは単純な画像やテキストとして処理をするにはあまりにも複雑であるため、完全に再現をするのが難しいという問題がありました。

また画面で見るフォントでは相手の気持ちが伝わりにくく、言葉遣いによって気持ちが誤解されてしまうということも問題でした。

やっぱり気持ちを伝えるには手書き文字がよいという感覚は根強くあり、メモや覚書として記すにはどうしてもペンを使って記す方法が一番というふうに思われてきたところです。

そんなこれまでデジタル化は無理と思ってきた手書きのイラストや文字に対応をすることができるのが「iBoardbot」という手書きロボットです。

「iBoardbot 」に使用されている技術

「iBoardbot」は、小型のホワイトボードにドラフターのような前後左右に動かすことのできるスライド・バーがついた機器です。

こちらは単体でネットに接続をすることができ、別の端末で書き記された文字やイラストを動作データとして転送し再現してくれるという品物です。

これまでも遠方で入力された文字やイラストを転送するという技術はありましたが、それはあくまでも画面上の描画として扱われるデジタルデータでした。

しかしこの「iBoardbot」は送られたデータをそのまま同じようにペンを使ってホワイトボードに再現して描くという技術が取られています。

送信するデータは遠方から直接書いたもの以外にも、スマホやパソコンで入力した文字をフォントとして再現をすることもできるようになっています。

実際に動くところを見ていると、無人なのにボードの上にペンで文字が手書きされるかのように描かれていくので始めて見た時にはかなり感動します。

まだ技術が開発中という部分もあるものの、既にかなりの再現度となっており今後のさらなる進化が期待されています。

今後はさらに使用シーンが広がる可能性も

「iBoardbot」は現在約43000円で本体を購入することができるようになっています。

ただし一般流通品ではないので常に在庫があるわけではなく、注文することができるかどうかは今後の需要により製造品を増やすかどうかにかかっているのが実情です。

この「iBoardbot」はもともとクラウドファンディングで資金を募りそこから開発や製造をしていくことになったものであるため、まずは先行して使用したユーザーがどのような評価を出すかというところに期待が集まります。

個人間での伝達の他にも、現在デジタルサイネージとして街中や店頭に置かれている看板をこの方法で作成するなどさまざまな応用も考えられているところです。